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ご挨拶

大会長 蔵内勇夫
(福岡県獣医師会会長)

第16回日本野生動物医学会福岡大会の開催によせて

 このたび、第16回日本野生動物医学会大会を、ここ福岡市において社団法人福岡県獣医師会との共催で開催されるにあたり一言ご挨拶申し上げます。
 まず、本大会開催に際し、環境省、福岡県、福岡市のご後援と社団法人日本獣医師会、社団法人日本動物園水族館協会をはじめ多くの関係団体等のご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。

 獣医師の活動は、食の安全、動物由来感染症対策に加え、愛玩動物・産業動物の診療、学校動物への関与、希少野生鳥獣の保護活動、動物愛護・福祉の啓発、マイクロチップの普及啓発など様々な業務に広がっております。
 平成20年12月末の全国獣医師数3万5千人の中で、小動物診療37%、公務員が26%、製薬会社・研究所勤務が21%、産業動物診療が13%となっており、小動物診療に携わる人が増えてまいりました。
 また、核家族化・少子高齢化社会を迎え、人と動物とのふれあい活動が高齢者や子どもに与える効果は人と動物双方の心身に良い影響を与えるものと言われており、その関わりはこれまで以上に重要性を増してくるものと思われます。今や動物たちは家族の一員として家庭の中にあり、人と動物との絆はこれからも益々強くなるものと思われます。
 一方、人と動物のつながりの中で、野生動物の疾病が生態系に加え、家畜や人の健康に影響を及ぼす事への関心が高まっています。この中には、野生動物との共通感染症もあり防疫対策を講じていくためには野生動物の畜産農場への侵入防止対策を徹底することが重要となっています。特に、野生動物が病原巣となるウエストナイル熱、鳥インフルエンザ、ダニ媒介性脳炎など重要な課題となっています。これら野生動物の疫学情報は家畜や人への感染を未然に防止し、また、流行を抑えるためにも必要なものです。

 さて、福岡県獣医師会は九州地域のヤマネコ保護のために、九州地区の9団体の獣医師会に働きかけて九獣連ヤマネコ保護協議会を2000年に立ち上げ、「ツシマ」と「イリオモテ」のヤマネコの保護活動を行っております。獣医師会の活動としては国内初の事業でこの活動も10年経過し、国際的にも高い評価を戴いているところであります。
 今年の4月以降、日本の畜産基地である宮崎県で口蹄疫が連続して発生し、この大会の開催も危ぶまれたところですが、関係者の努力で無事に開催する運びとなりました。
 獣医師の任務が多様化し、ますます重要になるなか、この九州の地で日本野生動物医学会大会を開催できることを光栄に思います。この大会を機に日本野生動物医学・保全医学がより一層発展することを期待してご挨拶とさせていただきます。





事務局長 高田真理子
(海の中道海浜公園動物の森) 
九州沖縄地区動物園水族館獣医師臨床研究会(kozavg)

第16回日本野生動物医学会福岡大会の開催によせて

 第16回日本野生動物医学会を、初めて九州で、この福岡で開催できることをたいへん光栄に思います。また、本大会に参加される皆様を心より歓迎申し上げます。
 本大会は、九州沖縄地区動物園水族館獣医師臨床研究会(通称kozavg)が中心になって準備をしております。
私たちは、このような大きな大会を主催した経験もなく、日々、多忙な動物園水族館業務の合間に右往左往しながら実行委員会をネット上で開催し、進めているところです。
いろいろ不備なところもあるかと思いますが、どうぞご容赦ください。
仮に、不備な点がございましても、参加者の皆様が「来てよかった」と思って帳消しにしてくれるような素晴らしい大会にしたいと思っております。

さて、今回のテーマですが、kozavgのテーマでもある『野生動物の臨床』を取り上げております。まだまだ未開部分も多い分野ですが、どうぞ、みなさま一緒に学んでいきましょう。

また、今回、口頭発表だけとさせていただいております。従来のポスター発表も有意義なのですが、せっかくたくさんの方がいらっしゃる中、生の声での発表が聞くのもいいのではないかと思い、ライブ感を重視してみました。時間の関係で不十分な点もあるかもしれませんが、ぜひともたくさんの方に発表していただき、野生動物医学を共有したいと思います。

福岡の地でたくさんの皆さまにお会いできることを心待ちにしております。



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